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友人Sちゃんは最近、職場で複数人からひっきりなしの宗教勧誘を受けているらしい。
突然「明日、ヒマ?」と聞かれ、最初は食事の誘いかとトキめいてたものの、ことごとく宗教セミナーの誘いだったという。狭い職場で毎日顔を合わせるため、断ると人間関係に微妙な軋轢が生じているそうなのだ。 「近頃はな、用事ありますが…と、あらかじめガードをつくってるんや。もう、面倒やわ」と彼女は辟易した様子で言った。 イヤがっている様子。優柔不断なところがある彼女が心配になった。 「なんて言うて断っとん?」と私は聞いた。 「今はそんな気持ちサラサラないて、きちんと断ってるよお」と彼女は私に弁解するように、音をあげるような口調で言った。 弁解っぽく言うのは、私が宗教嫌いだということを彼女が知っているからだ。さらにここで私の弁解をさせてもらうと、私は信仰できる心は崇高だと思っているが、宗教団体という所属主義が嫌いなのだ。組織や戒律に甘んじて心を研磨しない態度が嫌いなのだ。輝きのない心で行うのは布教ではなく勧誘だ。形のないものを売買する魂の闇ブローカーだ。自分を裁くことも許すことも放棄し、人の心がわからないままもたれあいながら共に極楽へ流れていてるようにしか思えない。信仰目標があるのならば、それぞれ信者が無神論者よりも自分に対して厳しく孤高であってほしいと思うのだ。 悩みをいったん鞘におさめることくらいのことなら酒にでもできるじゃないか。地獄なんてあるものか。私は自己責任のもとに、目の黒いうちのこの世でしか地獄に落ちはしない。 会話にもどるが、 私はSちゃんにこのムカつきをぶつける。 「『今は』なんて言いよるけん、ダメっちゃもん。今も昔もこれからも無いやろ?その気がないなら、期待させたら失礼やろう。相手も食わず嫌いで偏見もたれてるって被害者意識もってるはずやんか」 そうブツブツ言いながら、きっとSちゃんに勧誘している人も、話は逆ながら同じような論調で説得を試みているんやろうなぁと思った。 Sちゃんは心がきれいだから、きっと勧誘されるんだ。私はSちゃんに信仰があるなら、とても興味があるよ。それが信仰の力ならね。でも違うんだ。今のままでいいじゃない。病んでてなにが悪い。自分を苦しめることも自己愛だってわかってるなら、立派な信仰もってんじゃん。そんなトコへ最初から魂がきれいな既製品が行ったってなんの価値にもならないよ。 そうタドタドしくSちゃんに言う。伝わったかな。 おしつけがましいかな。 神が心のキレ〜な人を集めようとしているのか。 宗教勧誘者たちは天使で、私は悪魔のささやきなのか。 違うだろう〜。そうなのかなぁ。 もしそうなら、使者はもっとすばらしい人を遣わしてくださいよ。神様。 宗教団体に入ってる人から反発かいそうだなぁこの文章。。。 またアクセス減るかな・・・ ま、いいか。
by na-boo
| 2005-03-28 23:25
| 少数派民族(私の友人)
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