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花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ=井伏鱒二=
by na-boo
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大先輩の親心
昨日は久しぶりに深夜まで残業し、
大先輩KさんとNさんと飲みに行った。

「壊れてきたら置いて帰るけんね」と行く前に再三言われたので慎重に杯を重ねた。
お湯割りにした。ウマイッ。最高よオチャケ。

またたく間に(ほんとうにまたたく間に)1本ボトルが空いた。
2本目を半分飲み進めたところで、閉店となった。

私の財布には1万円しかなかったので、
割りカンはそこから引いてもらうことにした。
いつも御馳走にばかりなってるので、たまには払うことにしたのだ。

トイレから戻るとKさんから
「じゃぁ5000円もらっとくよ」と言われた。
おう、上等じゃ。と釣りを受け取る。
Nさんが「ビッチさんまたこれからどこかへ飲みに行くんですか」とニンマリ笑った。

そう。私は酔うと、朝までハシゴするクセがある。
1万円持っていようが3万円持っていようが
朝がくるとポケットに200円くらいしか残っていない。

自分だけなら6000円あれば豪遊できるが、
なぜか財布が厚いとポンとおごる酒癖があるようだ。

「宵越しの金はもたねえ」を現実でやってのけてる呑んだくれなのだ。
大げさのような話しだが、本当だから仕方が無い。
もちろん、そんな逆噴射ライフは給料日あとの数日しか続かない。
だから私はいつまでも貧乏で、自分の夢との距離は1ミリだって縮まらない人生を歩いている。

で、だ。話しは戻るが、
翌日、Kさんから出勤するなり
「おい、昨日の釣り返すから」と4000円受け渡される。

「お前が便所行ってる間にNと相談してな、
どうせオマエは金持っとったら、
今から飲みに行ってまた全部使ってしまうだろうと思ってさ。
お金なけりゃ飲み行かれんだろうと思って、
わざとお金もらったんだよ。行けなかっただろうハシゴ。
嬉しいでしょう?お金戻ってきて」

私は親心のようなKさんの気持ちにカンドーした。
なんつー私をよく知った上の温情なのだ。

そのやりとりを、弁当を食べながら聞いてたMさんがぽつりとこう言った。

「会話だけ聞いてたら、高校生の困った息子とお父さんみたい」

ほんと、そう思う。
いい大先輩です。大好きです。いい会社です。

大先輩の親心_b0053867_20125646.jpg

by na-boo | 2006-10-03 19:38 | 日記だび
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